EspritDolls 〜魔王の花嫁〜 ストーリー


★お話

  19xx 年。世界各地で頻発する超自然現象。

 これらの発生場所の多くに共通して見られる特異なパターンの力場を明王大学のN教授が発見し、彼はこれを世界各地の神話や伝承になぞらえて「精霊結界」と名付けました。

 N教授の調査により、精霊結界の中では自然界に存在し得ないパターンの大量のエネルギー波が観測され、これが超自然現象発生の原因だと考えました。

 また、N教授はこのエネルギー波を捉えて利用することのできる者がいることも発見し、エネルギー波を「精霊波」、それを使う能力を「精霊力」と呼びまし た。

 しかし、このN教授の説は非現実的だったため、世の中に認められる事もなく、十数年の時が経過しました。

 頻発する異常気象や謎の超自然現象に人々が「世紀末」を意識し始めたころ、奥多摩に全寮制の私立学園「エスプリドール(espritd'or)」が設置されました。

 小規模な都市を内包したような多彩な施設を有し、外界と隔絶された環境。
 高度で理想主義的な教育を行い、才色兼ね備えた女性の育成を謳う学園には、多方面にわたる厳しい選抜試験を経て選ばれた少女だけが入学できました。

 学園は秘密裏に、N教授が発見した精霊結界と同様の性質を持つ人工力場「エレメンタルフィールド」を発生させる装置の開発に成功していました。
 エレメンタルフィールドの中で少女たちはその精霊力を開花させ、超人的な能力を発揮します。
 学園に入学を許可された少女たちはみな、精霊力の持ち主だったのです。
 日常的な学園生活とカリキュラムを通じて彼女らの能力を育成し、才色ともに特に優れた者を「ドール候補生」と呼びました。

 候補生は、3年間の学園生活を経て、ほんの一握りが「ドール」となって、巣立っていきます。
 強く、美しい乙女だけに与えられるドールの称号は学園生全員の憧れなのです。

  学園では月に一度、ドール候補生の精霊力評価の場として、武闘会(ランコントル)が開催されています。
 ランコントルに優勝したドール候補生には、大きな名誉と約束された将来が用意されるのです。
 今日もまた、華麗なるドールを目指す、見目麗しき乙女たちの戦いが始まります。


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